[過去のニュース]アンディ危険なアクションに挑戦
常に全力で仕事に取り組んでいるアンディですが、≪墨攻≫の撮影では、橋で跳ぶシーンに、スタントなしでのぞみ、怪我をしてしまいました。このシー ンの他にも、知られていませんが、危険なシーンがありました。怪我をした二日後、怪我が完治していないのに、アンディはワイヤーで吊るされて火が身体につ くシーンにのぞみました。アンディのプロ意識に、ロケ現場の中国、香港、韓国、日本のスタッフは、皆、頭の下がる思いでした。橋を跳ぶシーンの撮影で、ア ンディがころんで怪我をしたとき、監督は休みを取るよう命じました。でも、翌日には、仕事への復帰を願い出、怪我が治っていない足に包帯を巻いて、本人み ずからワイヤーに吊るされ、火に焼かれるシーンの撮影に、のぞみました。アンディはこう振り返りました。「このシーンの撮影が大変だったのは、怪我のせい ではなく、氷点下の気温のせいでした。撮影用の衣装を着ていても寒いのに、安全のため、衣装の下や、足に、『防火ジェル』をぬらなければいけなかったので す。この『ジェル』は零下10数度で冷蔵しておく必要がある物で、身体にぬるとひんやりして、まるで、北極で無理にアイスを食べさせられているような気が しました。冷たい感覚が身体のしんまで伝わって、手足が硬直して、動きがにぶくなるのです。」アンディは続けます。「長年映画の仕事をしてきましたが、過 去にも危険なシーンはいろいろありました。昔、爆発シーンを撮影したとき、監督に言われたんです。『爆発してから、火の中から出て来い』と。でも、爆発の 威力が予想以上に大きくてね。あのとき、僕が1秒でも走るのが遅かったら、きっと火の中で死んでいたでしょう。」アンディは笑顔で続けます。「悲惨だった のは、映画が完成して、爆発シーンを見てみたら、僕の姿が映っていなかったことです。爆発が強すぎて、濃煙が出て、真っ黒な人が走っている姿だけが見えま した。そのとき初めてわかりました。自分がバカだったって。スタントなしの本人みずからの撮影って、一体何なんだって思いました。実にバカらしかったです よ。今思い出しても笑えてきますが、≪墨攻≫は違います。このシーンでは僕が橋を跳ぶ姿がちゃんと見えるし、火に焼かれるところも、ちゃんと僕だとわかり ます。だからスタントを使うわけにはいかなかったのです。状況をきちんと把握できたし、自分でできるとわかって、初めてこの撮影にのぞんだんですよ」
阿杜