[過去のニュース]国際映画祭で注目を浴び受賞 好評を博す
海外の映画祭に参戦し注目を集めた《桃姐》でデニー・イップ(葉德嫻)がヴェネツィア映画祭にて最優秀主演女優賞の栄誉に輝き、同作は「SIGINIS特別賞」と「平等機会賞」等の大賞も受賞しました。更に、トロント国際映画祭の招待「特別推薦」作品となりました。《桃姐》は各大規模映画祭でプレミア上映後は毎回拍手がなかなか止まない盛況ぶりでした。香港特有のストーリーで中国語作品であるにもかかわらず、主演男優と主演女優共に真に迫る演技で世界中の観客の共鳴を呼び起こしました。同作を鑑賞した海外の記者の多くは次々と高い評価を与え、デニー・イップの演技を認めました。ヴェネツィアで最優秀主演女優賞を受賞するのは容易なことではありません。見事な演技で最優秀主演女優賞に輝いたデニー・イップ自身も受賞に驚喜し、打ち上げパーティーで「10数年間映画に出演していなかったので、誰も私のことを覚えていないと思っていました。それなのに思いがけずアン・ホイ監督にお声掛け頂き、しかもヴェネツィアで最優秀主演女優に輝けるなんて、本当に監督には感謝しています。今後も監督に使って頂けることを願います。ギャラはいくらでも構わないですが、アンディのような大スターと共演させてもらえることが大事です!」とユーモラスに語り、監督に感謝の気持ちを表しました。主演のみならず同作に投資もしたアンディは、「《桃姐》は僕の子どものようです。もう生まれましたが、良し悪しは数々の受賞以外に、今後観客の皆さんに評価して頂く必要があります。今回の成績は、一つの始まりにすぎないのです。今後も更に多くの賞に輝くことを願っています。もちろん興行収入も良い結果を出すことができれば最高ですね。」
チャリティーイベントに出席するため急いで香港へ戻る必要があり、現地ヴェネツィアでデニー・イップと最優秀主演女優賞受賞の朗報を共有できないのが残念だというアンディは、初日にすでに彼女が最優秀主演女優になる予感がしていたと言って笑顔を見せました。また、オルタナティブ映画についてアンディは「今回受賞したから、興行収入が良かったから等、かくかくしかじかの理由で継続するというのではなく、ゆっくり時間をかけて誰かが少しずつ広めていくことが必要です。」と話し、今後もオルタナティブ映画を支持していく意向を示しました。